days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

犬の飛行機搭乗の危険性

ボランティア仲間から、数年後日本帰国予定のある私がアメリカで犬を飼うには、「帰国時の輸送の問題を考えないといけない」と言われたことがありました。
日本ではあまり話題になっていませんが、飛行機輸送による犬の衰弱死は昔から多数の件数があるのです。
海外のブリーダーから届いた犬や、ご主人と一緒に海外赴任した犬が、飛行機での輸送後、かなり衰弱していたとか、すでに亡くなっていたとか。
今回、JALに続いてANAブルドッグ、テリア、パグなどを荷物や貨物として受け入れていた措置を8月1日から中止すると発表しました。
これらの鼻の短い「短頭犬種」は体温調整が苦手で、輸送中に衰弱死する可能性があるためです。
愛犬を飛行機に乗せた方は知っていると思いますが、搭乗前に犬の身に何かあっても航空会社は免責となる、といった同意書にサインもさせられます。
日本でも海外でも、ごく小さな犬はケージに入れて手荷物として機内持ち込みが許されていますが、多くの犬は荷物や貨物と同じ扱いを受けます。
体温調整の問題だけでなく、飛行機という概念が無い犬にとっては、体験したことの無い物音や高度差、スピードなどを、飼い主と離れて、ひとりぼっちでケージに入れられ体験するわけですから、ものすごいストレスになることでしょう。
ペット先進国のヨーロッパではキャビン内に大型犬も搭乗できる「ペット&飼い主専用便」のようなサービスを始めており、好評を得ているようです。
日本でも貨物輸送や輸送そのものの禁止ではなく、客室で犬が旅できるようなサービスが始まると良いのですが。
ちなみにロサンゼルスは世界各国からの留学生や駐在ビジネスマンの多いお土地柄。
ただでさえ、留学や駐在期間中に飼った犬や猫を、本帰国時にシェルターに置いていく人が後を絶ちません。
今回の日本の航空会社の処置で、飛行機に乗れなくなった犬達は、飼い主がどんなに一緒に連れて帰りたいと願っても、里親を探すか、シェルター行き以外に道が無いでしょう。
飼う側の責任はもちろん、航空会社にも生物輸送サービスの向上を願ってやみません。。
◆参考までにANAの輸送不可対象犬種を載せておきます(対象犬種は航空会社により異なります)。
ブルドッグ(ブルドッグフレンチブルドッグ)、ボクサー、シーズー
テリア(ボストン・テリア、ブル・テリア)、
スパニエル(キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル)、
ブリュッセルグリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズ
◆こちらのページも参考になります
http://www.awanda.net/index.html