days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

本畜犬遺伝性疾患協会

現在、日本は海外から「犬の遺伝性疾患のデパート」と呼ばれるほど、ありとあらゆる遺伝性疾患が蔓延しています。
この原因として、日本は他の先進国に比べ、犬の不妊手術に関しての正しい知識を持っておらず、素人による無知で安易な繁殖が盛んなこと、またペットショップから購入する(パピーミルから購入すると同義語)や、よく調べずに金儲け主義の自称ブリーダーから犬を安易に購入する傾向が高いことがあげられると思います。


山梨放棄犬「元イベント犬を救えプロジェクト」の主要メンバーで、現在も活躍中のりゅうびんさんより、本畜犬遺伝性疾患協会の情報をいただきましたので、微力ながらこちらでも宣伝させていただきます。

なぜ、私は産まれてきたの?
簡単に家庭に迎えられないような犬を
   どうして人間は平気で繁殖するの?
どうして私は激しい痛みと苦しみの中
   ひとりぽっちで死ななくちゃならなかったの?
私の何がいけなかったの?

(山梨放棄犬「元イベント犬を救えプロジェクト」HPより)
■山梨放棄犬「元イベント犬を救えプロジェクト」
http://chibimaru.net/with-dog/


日本における遺伝性疾患を減少させるため、本畜犬遺伝性疾患協会が立ち上げられました。
本畜犬遺伝性疾患協会
(Inherited Disease In Dogs Association Japan)
通称:IDIDA JAPAN事務局は、麻布大学の臨床繁殖学研究室に置かれます。


設立目的:
JKCで犬の凍結精液の商業取引が承認されたことをうけ、今後、これまで以上に種々雑多な血統の精子が輸入される可能性が格段に広がった現在、放置されていた繁殖犬に対する獣医学的見地からの繁殖適正審査システムがますます必要になることは必至である。
日本は遺伝病天国と呼ばれ、犬の遺伝病を見たければ日本に行けといわれるほど蔓延している現状を打開する必要がある
同時に、犬の遺伝病に対する獣医師の情報不足も問題であり、治療が後手に回ってしまうケースも多々報告されている。

IDIDA JAPANはこうした多種多様な犬の遺伝病に対し、
1:発症予防
2:早期発見
3:的確な治療
4:飼主への的確な説明
5:繁殖レベルでの遺伝病抑止

を目的に、勉強会やセミナーの開催m、集積DNA情報の分析解析ファイリング等を行う。

活動内容:
1:畜犬のDNAレベルでの遺伝病検査
2:畜犬の遺伝病DNAデータ作成
3:獣医師畜犬遺伝性疾患研究会の主催
4:一般家庭飼育犬のDNA親子マップの確立
5:畜犬遺伝性疾患ブリーダー研究会の指導
6:アジア地域での遺伝病に関する広範囲の情報収集と、アジア諸国での遺伝病に関する各種セミナーの開催
7:飼い犬遺伝病を考える会の主催
8:犬人工授精師協会?の支援


現在、Bios Japan や大阪の人間のDNA解析会社が、日本の犬の遺伝性、家族性疾患遺伝子の特定のために研究したいと名乗りを挙げてくれているそうです。
もちろん、それらの企業は元来営利企業ですので、別の形では料金が発生するわけですが、まず立ち上がりに於いて、どれくらいの遺伝性・家族性疾患サンプルを得られるだろうかという計画書を立て始めました。

そこでお願いです。

もし身近に、疾患を発症している犬がいて、その母犬、父犬のサンプル採取もできるという方、いらっしゃいませんか?

例えば、
1:自分の持っている犬に若年性の○○の症状が現れた(あるいは獣医でXXと診断された)現在、母犬に関してはサンプル取得が可能。

2:譲った子犬に疾患が発症した。手元に母犬、友人のところに父犬がいる。父・母・子の3頭のサンプル採取可能。

3:自宅に父犬と、種付け料でもらった子犬がいて、その子犬に疾患が発症した。母犬のサンプルは不可能。

等々、病気の内容や、サンプルを採れる近縁犬がややこしい場合など、気楽にご質問ください。
今回は直接サンプルを取っていただくわけではなく、情報を整理したいだけですので、そんなに慎重になる必要は無いです。

もちろん、お知り合いにもどんどん伝えて、ご協力を仰ぎたいです。

で、必要情報:

○犬種
○年齢
○それぞれの性別
○生年月日
○住まいの地域
○サンプル採取に必要そうな期間<例えば、キット送付時間を除いて1ヶ月とか。>

将来、犬やそのオーナーが遺伝性疾患に苦しむことがなくなるよう、ご協力をお願いします。