days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

譲渡会やら面接やら

日本で愛護活動に参加しだして、里親さん候補の書類選考や面接に同行するようになってきました。
里親の条件などはアメリカに比べて、かなり厳しいです。
そのため、良さそうな人が条件を満たさないからと、書類や電話の段階で断られてしまうケースも少なくなく、非常にもったいないと思うのです。
また保護犬と里親のマッチングよりも、一時預かりや面接担当者の里親候補に対する心証が譲渡に大きく左右し、傍から見ていて気持ちの良くないこともありました。先日も里親候補さんからそのような苦情と受けました。
出る杭は打たれやすい日本で、いきなり目立った行動を起こすことはしたくないので、活動のお手伝いを通して徐々に信用してもらって、譲渡条件やマッチングを個々の犬目線でとらえる形を導入して、たくさんの犬が幸せになるチャンスを広げられればと思います。
まずは譲渡会場で1日中吠えているような保護犬を何とかしてやりたいと毎回思います。でも犬を落ち着かせるテクニック(リードをひいて攻撃対象から視線をそらさせる、空き缶を叩いた音でハッとさせる等)を「かわいそう」だと思って反発するボランティアがいるのが困りもの。1日中吠えまくっているという状況のほうがよっぽど酷でかわいそうなことだと思うのですが。抱っこすれば鳴き止む犬などボランティアが交代で抱っこしているのにはビックリして顎が外れそうでした。
1日中吠えていたり、抱っこしていないと吠えるような犬に里親さんは見つかりにくいし、譲渡されたとしても近所の苦情などでまた放棄される可能性も高くなります。ボランティア全員で協力して、精神的に落ち着いた吠えない、はじめての人でも飼いやすい犬に育ててあげるのが愛護活動なのではないでしょうか?
できれば譲渡会の前に排泄のためだけではなく、犬が疲れるまで散歩させてあげたいとも思っています。
また譲渡条件を一律にするのではなく、個々の犬に合わせて柔軟に対応すれば、もっと譲渡できるケースが増えると思うのですが。その最たるものが留守番時間だと思っています。
里親希望のAさんが飼いたいと申し出た犬とのマッチングが悪くてお断りしたとしても、Aさんとマッチングの良い犬を紹介するということを積極的に取り組みたいと思うのです。高齢だからとお断りするのではなく小型犬で落ち着いた手のかからない犬を紹介したり、犬を飼うのがはじめてという方には性格のしっかりした飼いやすい成犬を紹介するとか、留守番の多い家ならひとりで静かにしていることを好む大人の犬を紹介し、小さなお子さんがいる家庭には子供好きで賑やかなことが大好きな犬を紹介する、、、
何はともあれ、ボランティア活動において無理や無茶はしない予定です。
日本とアメリカの違うところ、、、ボランティア、里親候補さんともに、愛護活動を通して自分に価値を見出そうとしている人が多いことでしょうか。自分をスペシャルだと思いたいので、団体の中で力を持ちたがる人がいたりして困ったものです。いちばんに思われたくて競ったり、他人の足を引っ張ったりとあるようですが、時間のムダ。犬のためにはじめたことなのに、自己愛のための活動になってしまっては元も子もないです。
愛護活動は犬のためでもあるけれど、犬を好きな自分、犬を助けたいと思ってしまった自分のためにしているのですから、そもそも他人からの評価されるようなご立派なものではないですからね。
日本も「犬の里親になる」ことや「ボランティアすること」が特別なことじゃなく普通のことになるといいと思います。