days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

期待の新人 今までとこれからの課題【追記】

帰国後、お友達になった方にもわかるようにアメリカ時代のデイケアでのルーキーのことも書いておきます。
詳しい経緯は過去ログにもあります。
アメリカ時代、Rookieはドッグアグレッションを克服するためにケージフリーデイケアに通っていました。
私も犬を学ぶ(観察する)ために、ボランティアとしてケージフリーに一緒に通いました。
シェルターで問題のある犬をケアしていくということで、事前に本やしつけ番組をたくさん見てきたのですが、犬を知るにはやっぱりナマでたくさんの犬達を実践で観察するというのが一番勉強になりました。
実際に起こる数々の問題は、本に書かれているようなマニュアルどおりにはいかないことばかりでした。

最初の数ヶ月は他犬と遊ぶことはなく、じっと恐怖に耐えるだけだったRookie
Rookieは身体を固めて相当テンパッテいます。周りにいる社会性のあるピットブルたちがRookieが落ち着くように行動してくれています。

そんなルーキーにも、ベラというはじめてのガールフレンドができます。ベラはえり好みの激しい割と気性の荒いメスでしたがRookieのことが気に入ったようで最初は2〜3秒から始まり、次第に長時間追いかけっこやプロレスをして、よく遊ぶようになります。
ルーキーとベラが遊んでいると数頭の犬が絡んできますが、ベラはルーキーのために他の犬を追い払います。
ここでもRookieはレトリーバーを徹底的に避けています。



ルーキー&ローラ
ベラとデイケアでなかなか会えなくなってから、ルーキーに新しい彼女ローラ(白に茶ブチ ボクサー×ピットブルmix)が現れます。
ローラと遊べるようになってから、ルーキーにカイザー(こげ茶 ピット×ラブmix)というはじめての男友達ができます。

この頃から多数の犬との触れ合いも増えて、ルーキーにもずいぶん余裕がでてきました。好きな犬とはリラックスして遊び
、苦手な犬には攻撃することなく、さらっと避けています。ただし、これはデイケア限定。デイケアでどんなにたくさんの犬と一緒にいられても、デイケアの帰り道の散歩で犬と出会うと吠えて暴れてしまいます。
こう書くと「リードアグレッションでは?」と単純に考えがちですが、ルーキーの場合はそうでもありません。
リードを着けていてもシェルターの散歩道は犬と平気ですれ違うことができたのです。
ルーキーの頭の中の地図には「危険な場所」と「安全な場所」、「未知の場所」がしっかり記憶されていて、場所によってアグレッション度にかなりの違いが出ています。
例えばルーキーの考える「安全な場所」はデイケア、シェルター。
デイケアにはルーキーのトレーナーもいたし、デイケアやシェルターにいる犬達を私がコントロールしているのをルーキーは観察していたのだと思います。
日本でもいつも通っている「ドッグラン」「ドッグカフェ」がルーキーにとっては「比較的安全な場所」になっていると思います。
ドッグランの犬達はジョナママの支配下(笑)にあり、ドッグカフェでは可愛がってもらっておいしいものを食べられて、とても良い印象をもっているのだと思います。
「危険な場所」はふだんの散歩道で、特に野良猫の餌場とオフリードの犬が吠えながら襲い掛かってきた場所や、不特定多数の知らない犬とすれ違うことが多い川原の橋や交差点付近。
ふだんの散歩道に良い印象を持てるように、いろいろ工夫しているのですが、なかなか難しく、難航しています。でも場所によってはだいぶリラックスして歩ける場所もできてきました。


話をアメリカに戻します。ローラとカイザーがそれぞれアダプトされて、ルーキーはしばらく友達のいない寂しいデイケア生活でした。

そこに現れたのが、ルーキーの弟分になるスクーター
2頭ははじめてあった瞬間に遊び始めました。ビデオを撮った日はカイザーも遊びに来ています。カイザーとスクーターはちょっとよそよそしい感じ。若いオス同士の激しい遊びに、まだパピーっ気のぬけないメスのハスキー ロキシーはうまく混じれないけれど、周りをウロウロしています。
スクーターは1歳になったかならないかのオス犬で、元気いっぱいだけど弟気質で、ルーキーをお兄ちゃん的存在として慕ってくれました。そういう気質の子が保護犬でいれば、我が家に迎えたいなと思っています。

日本でもじわりじわりとRookieが他の犬達と触れ合えるようになってきています。

Rookieには無理せず楽しく、周りの犬には迷惑や危険にならないよう、じっくりと取り組んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。

【オマケ】

Rookieが一緒にいられた最初の小型犬レオ(ウエスティにしてはでかい)
最初の数回はレオに襲いかかろうとしていましたが、レオはルーキーに全く無関心で自分のオモチャで遊んでいて、それがルーキーを安心させていたようです。
最近はドッグランを楽しそうに駆け回るトイプーのキンちゃんがお気に入りのRookie、小型犬への免疫もついていくと嬉しい。