days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

はじめての犬のこと

私がはじめて犬を飼ったのは小学3年生の頃でした。
小さい頃、近所の放し飼いの犬に噛まれたことのある私はずっと犬が苦手でしたが、しょっちゅう泊まりに行っていた従姉妹の家が犬を飼い始めたのをきっかけにどんどん犬が好きになり、自分の犬が欲しくなったのです。

名犬ラッシーや名犬ボビーの冒険がお気に入りだった私はコリーが飼いたかったのですが、マンション住まいのため、コリーを小型にしたような姿のシェトランドシープドッグを飼うことにしました。
当時シェトランドシープドッグはまだ珍しい犬でしたが、近所によくお散歩をしているアンディというシェルティがいて、その散歩についてまわり、ブリーダーを紹介してもらいました。

そしてアンディと血縁のシェルティの女の子を飼うことになりました。名前は南極物語のシロ役の俳優犬の本名コニーからもらいました。
両親も私も犬を飼うのが初めてだったため、コニーにはろくろくしつけもしませんでしたし(オスワリくらいしか教えませんでした)、食事も味付けされている人間と同じものをあげていました。唯一私がしたことで正しかったのは、子犬の頃から朝の散歩をアンディと一緒にしたことくらいでした。
それでもコニーはすくすく可愛らしい良い子に育ち、公園で会った犬とすぐに遊び、お留守番もこなし、17歳まで病気にもかからず、手のかからない子でした。
今、ルーキーと暮らしている私にとっては、ウソのように楽な子でした。

小学生で時間のいっぱいあった私は学校から帰ると、コニーとあちこちに遊びに行きました。
私は子供ながらにコニーのことが大好きだし愛していましたが、中学生になると小学生の頃のようにコニーと遊んであげられなくなりました。
家庭の事情もあり、私とコニーは転々と引越しを繰り返して落ち着かず、時には離れ離れに暮らさなくてはいけない時期もありましたが、子供の私にはどうすることも出来ませんでした。
中学では運動部だったので朝練・午後練で家にほとんどおらず、試験だ受験だと忙しく、自分のことだけで手いっぱいでした。高校にあがってからは部活やデート、就職してからは残業で疲れきっていました。
私はコニーを愛してはいたけれど、結局コニーのことをちゃんと見てあげることができませんでした。どんどん変化していく生活のなかで長時間お留守番させて、散歩時間も短くなってしまいました。
15歳すぎた頃にはコニーの歯は虫歯でボロボロでした。私がコニーにソフトクリームなどの甘いものを一緒に食べさせていたからです。子供の私の愛情は一緒に美味しいものを分け合って食べることで、コニーの健康を守ってあげることではありませんでした。
大人になってから飼いはじめたルーキーのように責任持って飼ってあげられなかった。そのことを今でも後悔しています。
もう一度、大人になった私の元に生まれてきて欲しい、今度はしっかり育てるから、と自分勝手な思いを抱いています。
よく「子供に犬は飼えない」と言われますが、その通りだと思います。個人的には「子供と犬は一緒に育つ」かな?犬と一緒に育った子供は幸せだと思います。天気の良い日は外で一緒に走り回り、寂しい時にはあったかいモフモフにぴったり寄り添い、いつでも犬からのまっすぐな「大好き!」の視線を感じることができますから。


犬を飼うってステキです---か?
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/eisei/d_suteki/su00.html
最近、親戚が20年前に子供を撮影したビデオにコニーがちょっとだけ映っていることを発見しました。