days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

ウォーターワークの大会を前に。。


今週末はウォーターワーク(水難救助犬)の西湖大会です。
去年は運良く、レトリーブクラス
で優勝、オープンクラスでも良い成績(得点は2位だが、他犬への攻撃性があるためリード着けっ放しだったので順位はつかず)を取って、飼い主を喜ばせたルーキーですが、今年は成績は悪そうです(笑)


何でかっていうと、、、
ひとつは8歳という年齢。疲れやすくなったし、気力も落ちてきて、去年ほどやる気があまりありません。。
「えー、水冷たいからやだよ〜」とか「今ダルいから後でね」みたいな(笑)


もうひとつは、ルーキーを保護してから、日々、真面目に練習していた服従訓練をこの1年くらいやってないこと。
これは訓練をサボったわけでは無いのですよ(汗)
ルーキーの他犬への攻撃性はいくら服従訓練をしても効かないなぁというのが、何年もルーキーと一緒にがんばってきた私の実感。
考えてみれば、長年の会社勤めで社会人としてのマナーが身についている私でもお化け屋敷やジェットコースターやゴキブリを前にすると、我を忘れて雄叫びを上げちゃうわけですよ。きっと本田宗一郎の前でもゴキブリが出たら、雄叫びを上げて、椅子を蹴っ飛ばして席を立ってしまうでしょう。お茶出し中だったら、お茶の入った茶碗をひっくり返しちゃうかも。
自分を省みると、ただでさえ神経質で怖がりで、他犬に対してトラウマも抱えているルーキーが知らない犬にギャン吠えするのを服従訓練で止めさせるというのはナンセンスなのかも、、、と。
依存しやすく怖がりな性格と、服従訓練の強化のせいか、ルーキーは自分で考えられないというか、ドッグランでさえ自由に匂い取りもせずに、何でもお伺いを立てている感じがあったので、ここはもうちょっと自立して自分で考えて動ける子になってほしいなと思ったのが、ルーキーとの暮らしに服従訓練を抜いていった理由です。


服従訓練を抜いていった結果、ルーキーは自分でいろいろ判断して楽しめるようになり、ちょっぴり自立できました。匂いもよく嗅ぐようになって、キジ探しやモグラ探しを楽しんでいます。
そのかわり、やっぱりというかコマンドは無視することが多くなりました。自分の意思を出してくるようになったんですね。


コマンドの意味がわかっていても、「えへへ、後でね」みたいな笑顔を返して、キジ探しに興じたり、原っぱでゴロンゴロンしてたり。それはそれで反抗的な態度というよりは屈託ない感じで可愛らしいと思ってしまう甘い飼い主です。
ウォーターワークでは、去年はとても得意だったディレクションレトリーブで、指示した方向のダミーを持ってくるのではなく、興味のあるほうのオモチャを持ってきたりしちゃうわけです。
でもルーキーは家庭犬なのでそれでもいいかなと。ルーキーがリラックスしていることがいちばん。
とはいえ、公共の場へも一緒に行きたいし安全のためにも、基本的な服従訓練は無理なく続けたいなと思います。
ルーキーは服従訓練でストレスがたまるタイプでも無いですし☆自由にゆるゆるお散歩していても、ツイテでお散歩していても同じように楽しそうに歩いています。(そして他犬がいると暴れます。。それはゆるゆるでもツイテでも)
服従訓練という言葉から何だかネガティブなイメージを持つ人もいるようですが、しっかり服従訓練したからこそ、3〜4才で保護犬となった暴れ犬ルーキーでも出来るようになったこともいっぱいあるし、絆も深まりました。ルーキーの場合はちょっと依存が強くなっているように感じたので、ためしに抜いてみたのですが、どうかな?どっちが正しかったかはわかりません。
飼い主のタイプや犬の性格、一緒に何がしたいか、どう暮らしたいか、どんな問題を持っているかによっても選択は変わるものだと思います。


じゃ、何で私達がウォーターワーク続けているの?というと、ルーキーは水遊びが好きだし、楽しいから(笑)
愛犬と一緒にコンタクト取りながら作業したり、遊んだりするのは、たとえ思い通りにいかないことが多くても、とても楽しいのです。(思い通りにならならいとイライラして怒鳴っちゃう人は犬と一緒の競技はやらないか、服従訓練をしっかりするかですね)
いつものキャッチボールも新しいルールを加えてゲームにすると更に楽しいのと一緒です。
それから、ルーキーをたくさん褒めて自信をつけさせてあげたいから。
さらに、ウォーターワークは他の犬達とのグループレッスンなので、他の犬に馴れるため。
災害救助犬やフリスビー、アジリティ、K9ゲーム、、、いろいろあるけれど、ウォーターワークは水中で行われるので、運動性能が高く攻撃性が高い犬でも、事故を起こす前に水中で人間が捕らえることができます。
そして水難救助犬に参加しようというような飼い主さんと犬なら一緒にレッスンしていても、安心だし、ルーキーのことも事前に説明すると理解を示してくれます。


大会ともなるといろいろな飼い主さんと犬が集まります。
みんな目的も気合もいろいろ。。
ドッグダンスやアジもやっていてコマンドの精度を上げて高得点や優勝を目指す本格的なペアや、ひと夏の記念に出てみようかなという楽しいペアや、コマンド効かないけどお笑い担当で〜なゆるいペアも。
ルーキーは「他犬がたくさんいるけれど、ママと一緒にゲームしよう」がテーマです。競技自体より他犬がいるなかで私とコンタクトを取り、リラックスして遊べるかがポイント。
楽しい大会になりますように。


昨日は今となってはあまり喜ばしくない(?)私の誕生日でした。

ルーキーは私の天使です☆