days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

犬の白内障のこと

今年の春くらいから、屋外ではわかりにくいのですが、屋内の照明の下でRookieの瞳をよく見ると、少し白い濁りがかって見えることに気付きました。

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健康診断を兼ねて、街の獣医師に診てもらったところ、瞳に光を当てて目視して「老年性による白内障でしょう。年齢的に手術は厳しいですから、心配なら目薬を出しておきます。」と診断されました。

 

それから、犬の白内障サプリメントや目薬について自分でいろいろ調べました。

まず目薬についてはネット上では賛否両論入り乱れ、街の獣医さんに訊ねても実際のところはよくわからないようでした。

高齢の犬を飼ったことのある知り合いの飼い主さん達に実際に話を伺うと「白内障かと思っていたが、核硬化症で失明はしないので治療は不要と言われた」、「かかりつけの獣医師に白内障と診断されていたが、急激に悪化し、眼科専門医で診てもらったら、緑内障で手術することになった」とちょっと怖いお話もあり、総合的に診ている街の獣医さんではなく、眼科に特化している病院で診てもらうことにしました。

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はじめての病院だワン

①まず診察結果は、やはり「老年性白内障

白内障は、雲上に上下左右の隅に起こっていて、ごくごく初期の段階で視力に影響はないが、白内障はだんだん進行していく。しかし老年性白内障の進行は遅いので、大型犬の寿命を考えると、白内障が悪化して失明するまで生きるかどうかというところ。

黒目が濁って見えるのは白内障ではなく、核硬化症なので、現在は視力がある。人間の場合は核硬化症も白内障といい、手術もする。犬は文字のような細かいものを判別する必要がないので、核硬化症は治療不要と言われている。最初は核硬化症と診断されても、白内障を併発するケースもある。

(Rookieメモ 体温は37.8℃、眼圧は13、心音等異常なし)

 

②治療については、

白内障の治療には手術しかないが、全身麻酔で術後の感染症も危険なので、高齢の犬には勧められない。

目薬は人間の白内障用のものが使われてきたが、科学的に効果があったという根拠はない。一時期、同医院でも目薬を処方したが効果が見られた患犬はいない。

眼科カンファレスでもライトクリーン、CAN-C(D-smile)ともに効果があったという報告は無く、現在では人間にも動物にも使われなくなってきている(人間は手術が主流になっている)。

高齢犬の場合、サプリメントか漢方の処方で進行のスピードを遅らせるというのが良いだろう。活性酸素を抑えるサプリメントで進行を遅らせることができる。

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予約制だから、静かで他の動物も来なくてリラックスできたワン

病院は予約制で、診察にも、カウンセリングにたっぷり時間を割いて、疑問点を全てしっかり説明していただけました。

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神経質で怖がりなRookie、人が大好きで人の表情をよく見ているRookie、ボール遊びが大好きなRookie、白内障を発症してしまったのは残念ですが、サプリメントと定期的な検査で、できる限り、視力を残してあげたいと思います。