Casper
レスキューの中で、あらゆる面で良くも悪くも注目を集めていたCasperが入院しました。
私がはじめてケンネルの中のCasperを見た時、何てクレイジーな犬なんだろう、というのが第一印象でした。
Casperはケンネルの中を狂ったようにグルグル縦に回転していました。
その様子は車輪を回すハムスターのようでした。
ボランティアのリーダーだったTがリードを持ってケンネルの中に入ると、CasperはTの持っていたリードに食いつき、あっという間にリードを食いちぎってしまいました。
Tは30分格闘して、ようやく鎖のリードにCasperを繋いで散歩に連れ出しました。
Casperは水を見ると興奮する犬で、小さな噴水を見つけるとTを引きずり倒して、噴水に突進していきました。
（注：Tは8年間もレスキューで散歩のボランティアをしているベテランです。）
Casperはドッグアグレッションもあり、犬を見ると異常に興奮していました。
そんなCasperも次第に落ち着いた態度を見せるようになり、ツボを抑えれば、私でもラクラク散歩に行けるようになっていました。
私が気をつけていたのは、とにかくCasperを興奮させないことでした。
調子の良かった頃のCasper
この頃は、Casperは例のチワワ（ルーキーがガウる場所）さえも、無視して歩けるようになっていました。
Casperは笑顔の可愛い犬で、ペットフォトコンテストで優勝しました。
そのため、アダプションのオファーは多く、里親トライアルのため、しばらくCasperのスポンサーであるSのところへ行っていました。
スポンサーであるSはCasperが可愛いばかりに、Casperの問題点から目を逸らす傾向がありました。
彼女は「Casperは素晴らしい！」という人だけを周囲においていました。
私もCasperは大好きだし、頭のいい犬だと思うけれど、彼はものすごいハイエナジーで一般の人が飼える犬ではないし、多頭飼いは無理だと思います。
アダプションではそういう点を重視するべきだと思いましたが、Sはそういう意見には一切耳を傾けようとしませんでした。
Sの家で、CasperはSの犬に襲い掛かり、それを止めようとしたSは怪我を負いました。
トライアルも失敗に終わり、Casperはレスキューのケンネルに戻ってきました。
1ヶ月半ぶりくらいに見たCasperは少し痩せていて、また犬を見ると異常に興奮するようになっていました。
リードを噛みちぎろうとする行動もひどくなっていました。
2週間前のCasper
そして今週、レスキューに行くとCasperはいませんでした。
スタッフによると、Casperは腸の病気で入院したとのこと。
何と1週間で13パウンドも体重が落ち、もう自力で頭が上げられないと言っていました。
今、SはCasperのためにドネーションを募っています。
Casper, formerly the "no hope staffie" rescued from the South Central Shelter needs your help!
After 2 months of testing, x-rays, blood work, etc., through an ultrasound at City of Angels Veterinary Hospital in Culver City, an obstruction was discovered in Casper's intestine. A quote of $3,500- $4,500 was given, $2,500-$3,500 if the surgery is performed by a resident there. We are looking into less expensive options but the clock is ticking and we desperately need to raise money to cover Casper's surgery. For all of you who have followed Casper's rescue, you know how much this dog has been through and what a special dog he is. We would appreciate any help you can afford to give. A fundable account has been set up for Casper at
https://www.fundable.com/groupactions/groupaction.2008-08-25.1263163922
Casper lost 13 pounds in one week and can barely lift his head. I've attached pictures taken of him last night at the hospital.
私もCasperは好きだし、助かるものなら助けてあげたいのでドネーションはしましたが、もしCasperがもう助かる見込みが薄いのならば、静かに眠らせてあげたい気持ちもあります。
また仮に助かったとしても、Casperは里親の見つかる見込みの少ない犬であることを考えると、$3,500- $4,500もの大金は他の見込みのあるたくさんの犬達にドネーションしてあげたい気持ちも少なからずあります。
何だかとても複雑です。
