days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

Rookieの検疫

日本は動物の検疫が厳しく、検疫に関するトラブルや失敗談はインターネットで検索してみるとたくさんヒットします。
Rookieの里親になる、と決心する前に、まず検疫について詳しく調べ、VETへも相談しました。
最初に結論を言ってしまうと、準備に時間とお金がたくさんかかりますが、手順どおりにやっていけば手続き自体は難しいこともなく、空港での待ち時間もゼロでした。


検疫準備を完璧に済ませたいならば、帰国が決まっていなくても、2年以内に帰国の可能性があるならば、とにかく早いうちに検疫準備をスタートすること。
”待機期間180日間”というのは有名で、半年くらい前からスタートする方も多いのですが、これはチップを入れてから2度の狂犬病予防接種を受けて(さらに血清検査がOKでなければならない)からの待機期間なので、半年前から準備を始めたのでは間に合いません。
血清検査の結果は2年間有効なので、帰国の可能性があるならば早め早めに先手を打って、いつでも帰れるように準備しておくことが重要です。
特に海外駐在の場合、いつ何時、急に帰国命令が出るかわかりませんので、常に待機期間OKでいるように心がけておいたほうが良いと思います。


犬種によっては航空会社、季節によって飛行機に搭乗できないものがあります。
体温調節の苦手な犬種=鼻のつぶれたブル系の犬達です。ANAは夏季限定で、JALは通年搭乗禁止です。
搭乗禁止になった背景には、過去に起こったブル系の犬達の死亡事故があります。
もし海外移住の予定があり、これから犬を飼うのであれば、ブル系の犬は飼わないほうがよいでしょう。

ブルドッグ系の犬は体温調節が苦手です。
Rookieのお友達ブルドッグのボストンもちょっと走っただけですぐにゼエゼエ苦しそうに息をしていました。


検疫の手続きは自力で全て処理できません。VETの協力が必要です。
海外のVETですから、日本の検疫には当然不慣れなうえアメリカ人は良くも悪くもアバウトな面があり、VETのミスが原因で入国が遅れる犬も多くいます。
私は日本の検疫を熟知している日本人の先生にお願いしました。
周囲からは「あそこは費用が高い」とさんざん言われましたが、検疫準備にかかる費用はたかがしれているし、手続きや書面上の簡単なミスで成田空港で係留されるよりも、確実にスムーズに入国できるほうが良いと思いました。
先生は検疫について熟知しており、検疫側も先生をご存知で、そのためとてもスムーズに入国できました。

西山先生はフォローアップもしっかりしていて、とても頼もしかったです。
ちなみにRookieは先生とよく相談して、フライト中に飲む一番弱いお薬を処方していただきました。


入国にかかった時間は5分くらいで、フライト中ずっと排尿をがまんしていたRookieをすぐに外に出してあげることができました。
Rookieは空港の外の茂みで長〜〜〜いオシッコをしていました。
クレートでしてもいいよ、と言ったけどわかるはずもないから、ずっと我慢してたんだね。ごめんね、よくがんばったね。


また検疫をスムーズに済ますためには、事前に検疫所に書面をFAXして、間違いがないか確認してもらっておくことです。
Rookieも2回検疫所に書面のFAXを送りました。
これらのことは詳しくわかりやすく検疫所のHPに書いてありますので、まずはじっくり読んでみてください。
また検疫の方法は時々変わるので、時々変更はないかチェックすることも大事だそうです。
■動物検疫所
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/index.html

◆Rookieのフライト記録

LAXにて。預けなくてはいけないギリギリの時間まで外をお散歩。
空港の周りでうんちとおしっこを済ませました。


今後自分の見に起こるであろうことをまだわかっていません.


クレートに入れられ、ママと離れて不安顔。
この日のためにRookieを正式にアダプトした後、すぐにクレートを購入して、室内に置き、クレートの中にはお気に入りのおもちゃやおやつを入れてクレートに慣れさせました。
爪切りなどでクレートに逃げ込んだ場合は、クレートの中まで深追いせずに”クレートの中は安全地帯”とRookieが思うように仕向けました。
Rookieはクレートが好きになり、花火の時や疲れたときなど、すすんでクレートに入るようになりました。
フライトの予定があるならば、クレートに馴らしておくことは重要だと思います。
クレートの中にはRookieが愛用していたマットと私がずっと使っていた枕、航空会社がOKを出しているタイプの給水器を入れておきました。
給水器で水を飲む練習も事前にしておきました。



空港のスタッフがRookieをカーゴ室に運んでいきます。
お薬が効いてきて、ちょっとトロンとしていました。
お薬については賛否両論あるでしょうし、その犬の健康状態や精神状態にもよると思います。
Rookieも直前まで悩みましたが、担当の先生とよく相談して、いちばん弱いお薬を処方してもらいました。
先生の説明では”ちょっとボーっとするくらいのもの”
Rookieは体力もあり健康なので、身体的には薬はいらないとも思いましたが、精神的に脆くナーヴァスになりやすいので、少しでもフライトが楽になれば、とお薬を飲ませました。
また薬だけではなく、前日はハイキングに連れて行き、当日も早朝から長い散歩に連れ出して、十分に運動させ疲れさせ、フライト中にぐっすり眠れるようにしておきました。

前日のハイキングの写真。カリフォルニア州のお花、カリフォルニアポピー



成田空港に無事到着!寒い!!
ママの心配をよそに、元気なRookie