days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

地球アゴラ〜世界の犬事情11月1日放送

NHKBS-1 11月1日 10:10〜10:59PM 地球アゴラにて世界の犬事情という番組が放送されます。
イギリス、ドイツ、アメリカ、タイの犬の飼い方やレスキューの様子などを現地に住む方が紹介するようです。
ドイツの京子アルシャーさんはdog actuallyで記事を書いている方ですね。この方の記事は参考によく読ませていただいていて好きなのですが、この方のネットショップではイギリスやアメリカのマズルを販売しているのですが、その価格は現地価格に対してかなりのボッタクリではないかと。。せっかく良い商品を日本に紹介しているのですから、もう少し良心的な価格で販売していただければマズルを必要としている飼い主さんたちにおすすめできるのに、と少し残念です。
話しが逸れてしまいましたが、海外の犬事情の良いところは日本でも大いに真似したいところです。
ただこういう番組では良いところばかりをクローズアップしがちなので、現地の現実や裏の顔は映し出されないことが多く、日本の愛犬家の中にはヨーロッパやアメリカなどを盲目的に動物愛護先進国として崇めてしまっている一面もあります。
現実とはかけ離れた理想のようなお話を「アメリカは○○なんでしょう?いいね!」とされることが多々あります。そんなことないですよ、確かに犬が暮らしやすい面もたくさんあるし、参考にしたい条令もたくさんあるけれど、その反面日本よりずっと厳しいルールがあったりもしますよ、と話すようにしています。
海外の良いところはマネして、日本人の良いところはさらに生かして、そんな流れをつくれるような犬番組に期待します。

アメリカのパブリックシェルター。LAだとピットブル、シェパード、チワワの収容が多かったです。

アメリカのプライベートシェルターのプレイヤード

アダプションショー(里親譲渡会)は公園やペットショップで毎週末開催されています

K9(警察犬)ショーの会場ではシェパードレスキューのアダプションショーが同時開催されていました


ちなみに私がアメリカ(ロサンゼルス)で良いなと思ったのは、
ペットショップでの生体販売をほとんどのショップが自粛している
犬を飼おうと思ったら、まずシェルターやアダプションショーに出向く風潮ができている
ドッグラン、ドッグビーチが充実
犬の散歩しそうな遊歩道やトレイルにはPoop bagとPoop postが設置されている
公共の場でのオフリード、糞の不始末は条令により禁止、罰金が課せられる。悪質な場合は逮捕される。
犬連れでも泊まれるMOTELがたくさんある
良質なフードが安価で手に入る
犬を飼うとトレーニングクラスに通う人が多い
一般の人々まで不妊手術の重要性を知っている、またはするのが当たり前だと思っている
市や州が低所得者、シェルターの犬達の不妊手術のための費用を援助している
動物虐待に対する取締り
1世帯あたりの頭数制限(例:Torrance 3頭まで)


反対に「???」と思ったのは
トレーニングに手こずる犬はけっこうあっさり安楽死またはシェルターへ放棄
アニマルコントロールの時に厳しすぎる取締り
パブリックビーチは犬は立入禁止
特定の犬種を飼っていると市や州によっては住むことができない。この条令により犬を手放さざるを得ない人がいる
警官による犬射殺の横行(オフリードの大型犬、ピットブルなどが対象になりやすい)


ロサンゼルスは雨が少なく、一年中気候も温暖で、広々としていて、問題のない犬ならばとても環境の良い暮らしやすい場所でした。
でもRookieを飼うとなると大変でした。散歩中にRookieが暴れ出すとアニマルコントロールを呼ばれるんじゃないかとヒヤヒヤしましたし、西海岸のアメリカ人は良くも悪くも知らない人にでもずけずけモノを言うので、「そんな犬殺しちゃえ」と言われることもあれば、プロングカラーやジェントルリーダーを使っていることで「虐待よ!」と言われることもありました。
日本帰国に際し、いろいろな人から心配されましたが、実は日本の方がRookieは暮らしやすそうです。アメリカでは留守番中にアニマルコントロールに通報される心配があり(ふたつ隣の犬は下階の住民に通報されて、結局シェルターに、、、)、無理にでもどこへでも連れて行くか、あるいはデイケアに預けていましたが、日本では留守番前にあらかじめあいさつしておいたご近所さんから「全然吠えてなかったよ」と言われてほっとしています。
アメリカはドッグビーチがありましたが、Rookieにはドッグビーチは刺激が強すぎるので、海の目の前に住んでいたのに海で遊ぶことができませんでした。日本に来てから海や湖に行けるようになり、Rookieには新しい楽しみが増えました。

(注:写真はプライベートビーチです)
まとまりありませんが、今日はこのへんで。

Rookie愛用Silverfootのリード&カラー

Rookieのようなアグレッション持ちの犬を散歩に連れ出すときは、トレーニングしながらというのはもちろんですが、まず大前提として周囲の安全を絶対確保すること、マネージメントが必要です。
暴れそうな事態に陥る前に対処する、避けるとともに、命綱であるリードとカラーが重要になります。
レスキューでいろいろな犬を散歩させてきた経験もあわせて、アグレッションのある犬を散歩させる道具選びでは下記のことを考えます。

皮製や鎖のリードは突発的な力でブツっと切れることがある
ナスカンが突起で開くタイプは犬が暴れた時に、突起部に手が触れたり、カラーのDカンが当たって誤って開くことがある
バックルタイプのカラーやリードは、突発的な力でバックルが開くことがある
ハーネスはすっぽ抜ける、頭部のコントロールができないのでアグレッション持ちの犬には危険
ヘッドカラー(ジェントルリーダー、ハルティ)は単体で使用するとすっぽ抜けた時危険
ハーフチョークの溶接部はしっかりチェック


以上の点から私が選んだのはカナダのアウトドアメーカーSilver footのリードとハーフチョークです。
■ハーフチョーク
ハーフチョークは通常のカラーに比べすっぽ抜けの危険性がかなり軽減されるし、チェーンの音やチョークすることで犬にこちらの意思を伝えやすい

Silver footのハーフチョークの鎖部分は信頼のおけるクロームチェーン使用
用途に合わせてサイズ調整が可能
■ダブルナイロンのリード
ダブルナイロンのリードは強い。使用する前に傷んでないか要チェック。

Silver footのリードのナスカンは突起がないため、外からの力で外れることがない

こういう機能的でトレーニングの意味合いも強い大型犬対応の道具って、デザインが素っ気ないものが多いのですが、Silver footはカナディアンインディアンの古典的なデザインを使用していて、とても素敵です。
日本でもいくつかのお店で取り扱っているようです。もともと人間用のアウトドアメーカーなので、カラーと帽子とかで犬とおそろいもできます。

Silverfoot
http://www.silverfoot.com/store.php?crn=211


安心のジェントルリーダーとハーフチョークの重ね付け。
馬の轡からヒントを得たジェントルリーダーは理にかなった素晴らしい道具だと思うのですが、その見た目から「かわいそう」「恥ずかしい」と使用するのを躊躇する飼い主さんが多いようです。
そんな飼い主さんにASPCAのドッグトレーナー、ジーン ドナルドソンさんの素敵なひとことを贈ります。
”ジェントルリーダーを着けた犬は子馬みたいでとても可愛らしい”
ジェントルリーダーにはバックルタイプとベルトタイプがあります。暴れ方のひどい犬にはベルトタイプがおすすめ。Rookieももちろんベルトタイプを使っています。

RUFF WEARのハーネスもおすすめ。
これはすっぽ抜けもないし、身体に負担をかけず、尚且つがっしりサポートできます。
RUFF WEARの犬用品はどれもよくできていてお気に入りですが、カラーやリードがバックル使いのものが多いのです。
基本的コンセプトがしつけのできた良い子ちゃん用なのだと思います。

最近のRookieの外での主なトレーニングは「Watch Me」です。
外に出ると恐怖の対象を探し続け見つけ次第、暴れるので、そんなことより大好きなママ(?)を見つめて楽しくお散歩しよう♪というのをずーっと練習中です。