days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

外の世界


さきほどの日記の続きになりますが、ビビリ犬Rookieの最大の恐怖は犬です。
小さかろうが大きかろうが関係なく、恐怖から「やられる前にやってしまえ!」というのが残念なビビリ犬Rookieのモットー。
Rookieはもちろん犬に向かって飛び掛ったり吠えたりすることがいけないことだと人間が思っていることは知っています。
最近ではずいぶん我慢する限界が伸びてきました。
それでもやっぱり自分を抑えられないとひどく暴れます。
「そんなやばい犬殺しちゃえ」とか「そんな犬は家から出すな」という声も多々ありますが、Rookieは良い犬だし、外に散歩にでないことには問題行動はいつまでも治りません。
で、毎日犬のたくさんいる河原(うちの近所は河原以外は通行量が多く、歩道を歩いていても自転車に轢かれそうです)を、他犬に危険のないよう細心の注意とできる限りの装備(マズル、ジェントルリーダー&ハーフチョーク、リードは手で持つほかカラビナで身体に固定)をして散歩に出かけています。
Rookieは外の世界をたくさん見ることが重要です。
けれど河原には禁止されているのにもかかわらず、オフリーシュの犬がたくさんいます。これが非常にやっかいで、どんなにこちらが装備を固めていても(Rookieにマズルと着けていても)、オフリーシュの犬が突っ込んできたら、けんかになってしまいます。
ふだんは普通の犬には大丈夫な犬でも、Rookieの恐怖心や殺気を感じ取って、攻撃的になってしまう犬も少なからずいます。
実はおととい河原ではなく住宅街でですが、Rookieの散歩中に、オフリーシュの犬が突然吠えながら襲い掛かってきました。
マズルをしているRookieの首根っこを両手で掴んで持ち上げ、足で相手の犬を追い払うように蹴ること数回、ようやく固まっていた相手の飼い主さんが犬を捕まえてくれました。
Rookieも相手の犬も怪我はありませんでしたが、私は相手の犬に足を嚙まれました。
今回の損害は私が足を嚙まれたことではなく、この体験でRookieがずっと克服すべく努力してきた犬に対しての恐怖をまた募らせてしまったことです。
ただでさえリーシュで動きを制限されているRookieにとって、オフリーシュで自由に駆け回る犬は恐怖の対象です。
河原は公共の場であり、オフリーシュの犬が子供を追い掛け回す等の事故が数件あったこともあり、オフリーシュは禁止されています。
実はすれ違い時に相手の犬の安全のためにリーシュを着けるようお願いしても、「うちの犬は大丈夫だから」と言われたり、嫌な顔をされたり無視されることも少なくありません。
もちろん犬を見て暴れまわるRookieが最も迷惑な存在であることは重々承知しています。
それでもRookieのような問題を持つ犬が生きていくためのチャレンジを見守ってくれるような社会になるといいなと願わずにはいられません。
もちろん私は努力を惜しみません。

オフリーシュの犬が吠えながら飛び掛ってきた直後、Rookieはひどく興奮し、再びガウガウがひどくなってしまいましたが、3日経った今朝の散歩ではずいぶん落ち着きを取り戻しました。
最近は「犬は同時にふたつのことをできない」というアドバイスを受け、今までとちょっと趣向を変えた作戦にたてています。
その名もモチモチ作戦!!(命名はわたし。。)