days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

健康診断と予防接種、予防薬

春は狂犬病の集団予防接種やフィラリア対策のシーズンで、犬の健康診断、予防接種される方も多いのではないでしょうか。
Rookieも健康診断を済ませてきました。
前回夏バテで嘔吐と下痢をして以来の獣医さんでした。日本に来てから環境が良いのか手作り食の効果か、以前はご飯を残すことが多かったRookieも今はとても食欲があり、瘦せぎすでいつもアバラが浮いていた身体も理想体重になりました。
健康診断の結果は特に悪いところなし。
フィラリアの検査もマイナスでOKでした。
狂犬病接種は帰国の検疫のため、3年有効のワクチンを接種して1年しか経過していないため、お医者さんと相談して今年は打たないことにしました。
混合ワクチンは、以前軽いアレルギーの出たレプトスピラはこの辺りでは感染例もほとんど無いということで、レプトスピラが入っておらず、アレルギーの出にくい処方のワクチンを接種しました。
ノミダニ予防のフロントラインはアメリカで買って来たものを継続使用。

草むらにズンズン入っていくの大好き!ママ、ノミダニ予防してね。

最近ではワクチンやフロントラインの危険性ばかりがクローズアップされ、良かれと思ってあえて接種しない飼い主さんも多いようです。
確かにちょっとインターネットでググれば、恐ろしそうな話しがいくらでも出てきます。
ワクチンやフロントラインは毒で、愛犬を死に至らしめるというような内容です。ただその情報のなかには間違った記載もあります。例えば某HPの「アメリカでは全てのワクチンが3年毎の接種である」というもの。狂犬病ワクチンは3年毎でしたが混合ワクチンは毎年接種しており、接種の証明書がないとケージフリーデイケア等に入場できません。


私個人としては、病気や老犬など身体の弱っている犬は信頼できる獣医師に要相談して打たないという選択は大いに有りだと思います。
ただ「え〜?あなたワクチン打っているの?危険なのよ〜」としたり顔で言われるとなんだかなぁ、という感じです。
日本では狂犬病は根絶しておりワクチンが必要ないという向きもあるけれど、今の時代海外からの流入を完全に防ぐことは難しいのではないかと思います。狂犬病ワクチンの接種率は40%程度と言われていますが、登録していない犬も多いので実際はもっと低いという話もあります。もし、何らかの媒体によって国内に狂犬病が発生したら、、、野良猫などを介してあっという間に広まってしまうかもしれません。
なので、私はRookieを守るために狂犬病ワクチンは接種します。混合ワクチン、フロントラインにおいても予防におけるリスクと、病気にかかるリスク、現在体力があり健康なRookieにとって、どちらが危険なのかを考えると、私はやっぱり予防接種やフロントラインをすることを選びます。
ワクチンで死亡する犬より、ワクチンで防げる病気で死ぬ犬の方が圧倒的に桁違いに多いのですから。
今回ワクチン接種後アナフィラキシーショックに備えて、Rookieはしばらく獣医に待機させていただき、念のため獣医師の携帯番号もいただきました(何事も無く元気いっぱいでした)。
インターネットの情報やアナフィラキシーショックの話を鵜呑みにして振り回される前に、信頼できる獣医師とよく相談すること、犬の体調をよく観察することが大事だと思います。
狂犬病ワクチン接種の廃止を求める動きもあるようですが、個人的にはワクチン接種の廃止ではなく、ワクチン有効期間の見直しを望みます。
最近の口蹄疫の政府の対応の遅れによる大量殺処分や、OSPCAのリングワーム蔓延によるシェルター閉鎖それに伴う動物達の殺処分を見ていると、予防の大切さを再確認させられます。


判断するのは飼い主さん。
ただワクチン未接種で公共のスペースに出る時は、多くの伝染病は感染しても症状が出るまで分かりませんから、他の子にうつさないことを心がけてほしいと思います。
犬同士、犬と飼い主が楽しめるドッグランやドッグカフェ、犬と泊まれる宿などはワクチン接種がルール付けられている場合がほとんどですし、ルールが無くても、犬が多く集まる公園などでは自分の犬がうつらない、他の犬にうつさないというのは最低限のマナーであるとも思います。

大好きなお友達にうつさないのはマナーというより愛だよね