days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

放しちゃダメ!

愛犬を自由に走らせたい、、、犬を飼っている人なら誰でも思うことです。
かくいう私も自由に犬を走らせて遊ばせたいと思っていますし、よくしつけの入った犬が飼い主とコミュニケーションを取りながら走り回る姿や犬同士で駆け回る姿を見るのが大好きです。犬の心身の発達や成長にも良いでしょう。
けれど現在日本では条例によって、公共の場でのオフリードは禁止されています。
条例で禁止されているのには、理由があります。
●犬自身の安全の確保
 交通事故や拾い食いによる食中毒や事故死、犬同士のケンカ、脱走、予期せぬ事故から犬を守るため。
 野生動物との接触による伝染病の防止
●被害、迷惑行為の防止
 近所の河川敷ではオフリードの犬に、子供や犬の散歩中の人が追い掛け回され問題になりました。そのため犬を放さない約束の替わりに同じ河川敷にドッグランが設立されました。すぐ近くにそうした理由で作られたドッグランがあるのにもかかわらず、オフリードにしている飼い主があとをたちません。
 またオフリードの犬の排泄物は飼い主が気付きにくいため放置されるケースもあります。
 近所の農家の方は田畑に入り込み、荒らす犬もいると言っていました。
●マナー
 犬が怖い人もいます。例えパーフェクトにしつけが入っていても、知らない人からはわかりません。


私がいちばん危ないと思うのは飼い主が犬を放して、犬を先に行かせたり、犬からかなり離れていたり、犬を見ていないケースです。
近所の河川敷ではあまりにオフリードの犬が多いので市役所に相談に行ったところ、やはり他にも苦情が寄せられているようです。犬を飼っていない人から「危険だ」というものでした。
そこで市役所の方から5枚ほどオフリード禁止の看板を作ってもらい、河川敷に設置しました。先月のことです。条例で禁止されていることが明記されている看板は効果があったようでオフリードの犬は減っています。
しかし今でも大型犬やハスキーをオフリードにしてあちこち走らせている飼い主が数名います。何故か全員女性です。
今朝もオフリードのハスキーに河川敷の入り口で出くわしました。こっちをじっと見ています。飼い主は離れたところにいたため、脱走してきたのかと思い、まずは自分の犬にマズルを着け、静止してもハスキーがうちの犬に近づいてきたら、悪いけどハスキーの急所を蹴っ飛ばそうと心の準備をしました。さいわい飼い主が後ろから追いつき、大事には至りませんでした。
私はハスキーが大好きだし、彼らが攻撃的でないことを知っていますが、ハスキーは身体が大きく、コワモテです。犬が苦手な人だったら相当な脅威だったことでしょう。もちろんうちの犬にとってはトラウマを深くする体験だったでしょう。
それにふだんは良い子でもうちの犬の吠え声で攻撃のスイッチが入ってしまったら?私はレスキューやケージフリーデイケアでの経験から大型犬の扱いには慣れていますが、ハスキーvsシェパードのケンカの仲裁はできれば遠慮したいものです。
ハスキーは相当な運動量が必要な犬ですが飼い主がハスキーについていくだけの運動能力がないか、自分が面倒だから、リードを放して自由にさせているのだと思います。
「リードを付けてください」とお願いしたことがあるのですが、私とすれ違う一瞬リードを着けただけで、すぐにまた犬を放していました。
また自転車でリードを持たずに犬を散歩させている女性もいます。
歩いて数分のところにドッグランがあるにもかかわらず、です。
看板や個人で注意しても聞かない悪質なケースなので保健所のほうへも連絡を入れました。今週から保健所の方が定期的に見回りをしてくれるそうです。
またオフリードは条例違反なので、見かけたら保健所へ連絡ください→すぐに取り締まりに行きます、また注意するときは危害を加えられないよう気をつけてくださいとのことでした。


看板などで注意を促してもルールを守らず、オフリードにして周囲に迷惑をかけたり、排泄物を放置する一部の飼い主のせいで、犬に嫌悪感を抱く人もいるでしょう。一部のルールを守らない飼い主のために犬自体立ち入り禁止になってしまった公園も数多くあります。ルールを守らない飼い主がいる限り、そういった場所はこれからも増えていくでしょう。禁止されている場所でも自分に便利な場所で犬を自由にさせたいという自分本位な一部の飼い主が、リードを着けて犬を散歩させる場所さえ奪っているのです。


もう1回言いますが、私も犬が自由に駆け回る姿を見るのは好きだし、自分の犬にもさせてあげたいと思っています。
最近ではドッグランがずいぶん増えましたし、私有地でのオフリードはもちろん禁止されていませんので、犬を放したい方はそういった場所でリードを外せば済むことです。
私は庭に180cmの柵をしてそこでボール投げを楽しんだり、私有地をお金を払って借りてオフリードにしています。そういった場所がなくてもドッグランがありますね。
海外のオフリードをうらやむ声も多いですが、現状の日本の飼い主の意識では無理です。
また海外のオフリード事情はそんなに甘いものではありません。
たとえば昔の日本のように放し飼いで飼っている国々、、、自由に群れをつくり町を闊歩していますが、犬の交通事故死はめずらしくなく、伝染病などが蔓延しています。人や家畜への危害もあります。
ペット先進国といわれている国の中には、クラスへ通ってもしつけの入らない犬は、飼っていることが恥ずかしいと言われシェルターに捨てられたり、飼い主やトレーナーの判断で安楽死されます。うちにいるRookieもそんな運命をたどった犬のうちの一頭です。アニマルポリスなどがペットの権利を守る一方で、アニマルコントロールが厳しくペットと飼い主を取り締まっており、日本だったら笑って済まされることで逮捕されたり、犬を没収されます。没収された犬はシェルター送りになるのです。

周囲に迷惑かけずに楽しむオフリードは最高です♪

ケージフリーデイケア(犬の保育園)≒ドッグランでオフリード

私有地でオフリード

自宅の庭でオフリード
ロングリードで遊ぶ♪

公共の場ではロングリードを使って遊べます。
リードを着ければOKではなく、常にロングリードの届く範囲に気を配ります。

長さの違うものを何種類か持っていると便利です