days of atresure

ロサンゼルスのシェルターにいたRookie。Rookieの一時預かりボランティア中に、日本帰国が決まり、正式に家族として迎えることに。大変なこと、幸せなこと、最近では幸せなことばかり、、、綴っています。本ブログの画像および文章の著作権はmamiにあります。無断転載を禁止します。

マズル(口輪)

マズル=口輪と言うと、「かわいそう」とか「怖そう」とか、「恥ずかしくて着けられない」とか、とにかくマイナスイメージがつきまといます。

でも問題犬と判を押された犬達でもマズルがあるからこそ、チャレンジできることはたくさんあります。
たとえばうちのRookieはスイッチが入ると、他犬を本気噛みしてしまうので、他犬と会わせる時やドッグランに入れさせてもらう時はマズルを着用します。

マズルがあるからこそ、Rookieは他犬に馴れるための練習をすることができるのです。
同時にマズルをしていることで私の心にも余裕ができ、その余裕が犬にも伝わります。
Rookieが練習させてもらっているドッグランには他にもマズルを着用してランの中を楽しそうに元気に走り回っている犬達がいます。
あの犬達はマズルがなかったら、ランには入れないでしょうし、犬と会わせないように一生を暮らしていたでしょう。

マズルって一般的なイメージとちょっと違うものだと思います。

マズルをして犬の群れで多くを学習中のピットブル



一般的なイメージといえば、マズルと見た目が似ているヘッドカラー(ジェントルリーダー、ハルティ等)のイメージも悪いのですが、ヘッドカラーを着けているから散歩の練習が可能な犬もいます。ヘッドカラーを着けていることで不安感が減少する犬もいます。

マズルもヘッドカラーも飼い主を励ます力があります。
力が強い犬、攻撃的な犬など飼い主でも散歩に行くのが怖い犬がいます。でもマズルやヘッドカラーの力を借りて、飼い主さんは現実的にも心理面でも安心して散歩に行くことができるのです。
犬の散歩に関する相談をされてヘッドカラーやマズルを勧めても、近所の人や犬仲間からの心無いひと言で、ヘッドカラーやマズルを着けることを恥辱に感じ、残念ながら結局散歩に行けなくなってしまう飼い主さんもいます。
ヘッドカラーやマズルを着けないと散歩に行くのが難しい犬を愛情を持って飼い続け、散歩に行って訓練しようとしている飼い主さんたちは立派ですよ。どうか知識と経験不足の人達からの軽い言葉に負けないでください。

先日、牧場の近くを散歩している時に小さな子がヘッドカラーを着けているRookieを指差して「あのわんわんお馬さんみたい!かわいい!」と喜んでいました。
ヘッドカラーは馬の轡にヒントを得て作られました。
ヘッドカラー=かわいそう、という先入観がない子供の方が、物事の真理を的確にとらえられるんだな〜と感心しました。